出版社内容情報
今からおよそ三〇〇〇年前、人類が地球上で最後に足を踏み入れ、適応と改変を重ねてかたち作ってきた太平洋とその島々。考古学、移民/植民、ジェンダー、そして日本とのかかわりといった多彩な切り口でこの太平洋海域世界に迫り、「歴史・歴史学のいとなみとは何か」という大きな問いを再考する。
内容説明
今からおよそ三三〇〇年前、人類が地球上で最後に足を踏み入れ、適応と改変を重ねてきた太平洋のただなかの遠隔の島々。考古学、移民/植民、ジェンダー、そして日本とのかかわりなど多彩な切り口でこの太平洋海域世界の歴史に迫り、「歴史・歴史学の営みとは何か」という大きな問いを再考する。
目次
展望(人、島、海、出遭い―太平洋海域世界史の困難と可能性)
問題群(太平洋世界の考古学;ヨーロッパ人との初期接触から新たな太平洋島嶼世界の生成へ;移民国家オーストラリア―流刑植民地から多文化社会へ;ハワイの内側から見るハワイ史;先住民マオリのアオテアロア・ニュージーランド史;パプアニューギニア史におけるホモソーシャルな政治と女性たち)
焦点(フランス領ポリネシアの歴史;民族の対立と統合への可能性からみたフィジーの二〇世紀の歴史;ソロモン諸島史にみる社会運動の系譜―植民地期からポスト紛争期まで;太平洋分割のなかの日本の南洋群島統治―委任統治と「島民」の創出;小笠原諸島史)
著者等紹介
中野聡[ナカノサトシ]
1959年生。一橋大学学長。アジア太平洋国際史
安村直己[ヤスムラナオキ]
1963年生。青山学院大学文学部教授。ラテンアメリカ史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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