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水産資源管理における個体成長モデルに起因するリスクの分析

大西, 修平, 2012.09.20. -- (東海大学紀要. 海洋学部. 10巻2号). w. <TC00000020>
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大西, 修平, 2012.09.20. -- (東海大学紀要. 海洋学部. 10巻2号). w. <TC00000020>
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10-2-1-8-2012.pdf

書誌詳細

タイトル 水産資源管理における個体成長モデルに起因するリスクの分析
タイトル(その他) スイサン シゲン カンリ ニオケル コタイ セイチョウ モデル ニ キインスル リスク ノ ブンセキ
タイトル(その他) A risk assessment concerning model selections of somatic growth in stock management
作成者 大西, 修平
オオニシ, シュウヘイ
Ohnishi, Shuhei
公開者 東海大学海洋学部
公開者 The School of Marine Science and Technology, Tokai University
公開者 東海大学出版会
掲載巻号 東海大学紀要. 海洋学部. 10巻2号 <TB00000035>
ISSN 13487620
雑誌名 東海大学紀要. 海洋学部
巻次等 10
号 2
開始終了ページ 1-8
発行日 2012.09.20
主題 ベルタランフィモデル
主題 二相モデル
主題 性成熟年齢
主題 生物学的管理基準
内容記述 The von Bertalanffy growth function (VB model) has been used to describe somatic growth in a wide range of studies. Although the interaction between growth rate and sexual maturation has often been debated, the trade-off of energy allocation concerning the interaction has not been considered on VB model. When the biomass of stock is quantified based on VB model, the robustness of estimation on biological reference point (BRP: e.g. optimal F value) is certainly influenced by the accuracy of VB model. This implies that the bias on VB might bring somewhat risk for management for bio-resources. The Biphasic VB is known as the flexible model that can provide two growth rate through lifetime. The BRP value given by the Biphasic VB model is different from those of conventional VB model. This study starts from the comparison of the statistical suitability between two types of VB model. Furthermore, the estimates of Fmax (i.e. BRP) given by heterogeneous VB models were compared. Comprehensive analyses regarding the model selection and the risk assessment for BRP on management were applied to actual data. Most of results showed an occurrence of bias for the model estimation and an over-estimation on Fmax. Additional discussion was provided to the reason for the occurrence of over-estimation on Fmax, in the respect of shifts in the centroid of biomass-age.
内容記述 個体成長は, 資源評価において最も基本的な分析項目である.von Bertalanffyモデル(VBモデル)は高い汎用性を持つ, 広く適用可能な個体成長モデルとして知られる.VBモデルでは, 繁殖動態は考慮されておらず, 成熟後の個体成長の遅延が適切に定量化できない場合がある. バイオマスの変化をモデル化し, 生物学的管理基準(BRP)としての最適漁獲圧を決定する場合, 成長動態の誤推定は, 不適切なBRPを導く. このことは誤った資源管理によるリスクの発生を暗示している. VBモデルの二相型(Biphasic)は, 成熟後の個体成長の遅延を捉える事ができ, そのためBRPは従来のVBモデルのものと異なる値になる. 本研究では, 従来のVBモデルと二相型VBモデルによる成長分析を行い, それぞれのモデルの統計的な妥当性を比較する. 次に両モデルを前提とするバイオマス動態を計算し, BRPとしての最適漁獲圧を算出する. モデルの妥当性と最適漁獲圧の値を分析・評価し, 資源管理における, モデルの誤推定, BRPの推定の偏り, さらに管理におけるリスクの可能性について, 総合的に考察した. 過去の研究の4つの事例を再評価した結果, 従来のVBモデルを使った場合, 最適漁獲圧の決定において, 過大推定が生じた. 最適漁獲圧の過大推定の原因として, バイオマス重心年齢の過小推定が挙げられる. 資源動態モデルにおける特性値の過大・過小推定は, 生物測定データの不確実性や標本数の不足から生じるバイアスとして, とらえる必要がある.
資料種別(NIIタイプ) 紀要論文
フォーマット PDFファイル
日本十進分類法 040
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